ネイティブアプリの時代は終わり、PWAの時代がやってきた
PWA とは?
Progressive Web App の略で、ざっくり言うと、スマホのネイティブアプリっぽい Web アプリのことです。
具体的には、以下のような特徴があります。
ホーム画面にアイコンとして追加できる
動作が速い(アセットをキャッシュ)
オフラインでも使用できる
あと、以下のようなメリットが考えられます。
アプリの変更が楽(アプリストアを経由する必要がない)
製作とメンテナンスのコストを抑えられる(各プラットフォームごとに作らなくて済むため)
検索からの流入を期待できる
今年は PWA 元年
PWA である Twitter Lite が脚光を浴びたことで、今年(2017年)は「PWA 元年」と言ってもいいでしょう。
Twitter Lite は、ネイティブアプリよりも機能が限定されてはいますが、サクサク動き、プッシュ通知にも対応しているため、単独のアプリとして見ると、ネイティブアプリと遜色ないものに仕上がっています。
PWA の大きな可能性を感じた開発者も多いのではないでしょうか。
これから、PWA が爆発的に増えていくという感じがしています。
モバイルでも Web アプリへ
PC の世界では、ずっと前にデスクトップアプリから Web アプリへ移る流れが起こりました。
お店でパッケージソフトを買ったり、ベクターなどでダウンロードするのが主流の時代がありましたが、現在ではブラウザで使うことが当たり前になっています。
PWA の登場により、いよいよモバイルでも Web アプリへの流れが起こってくるでしょう。
以前は、Web アプリはモバイルではパフォーマンスが悪い、という考えがありましたが、Twitter Lite の動作を見てみると、その問題はすでに克服されているように見えます。(もちろん、ある種のゲームなど、向かないアプリもあると思います。)
思えば、PC で Web アプリが出た当初は、オマケ程度の位置付けだったように思います。
モバイルでも、それがひっくり返る日はそれほど遠くないように思えます。
近未来予想
これから PWA がどのように流行っていくのか、勝手に予想してみました。
コンテンツ系サイトの PWA 化が始まる
すでにちらほらあるようですが、まずはブログなどのコンテンツ系サイトの PWA 化が盛んになると思います。
PWA 化でホーム画面にアイコンを置くことができるので、これだけでもユーザーのアクセスが増えるはずです。
また、固定の枠の部分をキャッシュすることで表示を高速化したり(検索順位に貢献)、特定の記事をオフラインでも読めるようにする、といった対応で、ユーザーの利便性を高めることができます。
新規アプリの PWA 化
アプリに関しては、まずは新規アプリは PWA になることが増えてきます。
各プラットフォームごとに作る必要がなくなるのでコストを抑えられますし、アプリによっては検索からの流入を期待できます。
そのうち「PWA ファースト」という標語が叫ばれるようになるでしょう。
既存ネイティブアプリの PWA 化
メンテナンスコストの面から、既存のネイティブアプリも徐々に PWA に移行されるでしょう。
もちろん、すぐにネイティブアプリがなくなるわけではありませんが。(今も PC のデスクトップアプリがあるように。)
でも、ある時点で、PWA アプリが主流になると思います。
PWA の始め方
PWA については、日本語でも解説記事があるので、そういったものに目を通すところから始めるとよいでしょう。
あと、Google のチュートリアルがよくできていたので、これで実際に手を動かしてみると、具体的な実装のポイントがわかると思います:
Your First Progressive Web App